夏の暑い時期に葬儀や法要に参列する際、「どんな服装で行けばいいの?」「暑さ対策はどうすれば?」と悩む方は多いのではないでしょうか。故人を偲ぶ気持ちを大切にしつつ、ご自身の体調管理にも配慮できるよう、夏の葬儀における服装マナーと暑さ対策のポイントをご紹介します。
服装のマナー:基本は「肌の露出を控え、格式を保つ」
夏の葬儀でも、基本的な服装マナーは変わりません。故人への敬意を示すため、肌の露出は控えめに、格式を保つことが重要です 。
- 男性の服装
- 基本は漆黒のブラックスーツです 。
- ワイシャツは白無地の長袖を選び、ネクタイや靴下は黒無地のものを着用しましょう 。
- 靴は革製または合成皮革のツヤのないひも靴が適切です。ローファーや金具のついた靴は避けましょう 。
- 派手な装飾品(時計、カフスボタン、ネクタイピンなど)は控え、結婚指輪以外のアクセサリーはつけないのが無難です 。
- 髭は普段から生やしている場合でも、清潔感を保つよう整えることが大切です 。
- 基本は漆黒のブラックスーツです 。
- 女性の服装
- ブラックフォーマル(漆黒のワンピース、アンサンブル、スーツ)が基本です 。
- 袖丈は肘が隠れる五分袖から長袖が適切で、スカート丈は膝が隠れる長さを選びましょう 。
- 夏場でも黒いストッキングの着用は必須です。30デニール以下のものが推奨されます 。
- 靴は布、合成皮革または本革のツヤのない黒いパンプスで、ヒールの高さは3〜5cm程度が適切です。ピンヒールや厚底、オープントゥパンプス、サンダルはマナー違反とされます 。
- アクセサリーは結婚指輪以外は控えめにするのが基本ですが、パールの一連ネックレスや一粒イヤリング(ピアス)は着用しても問題ありません 。
- ブラックフォーマル(漆黒のワンピース、アンサンブル、スーツ)が基本です 。
- お子様の服装
- 学校の制服があればそれを着用します。
- 制服がない場合は、白いシャツに落ち着いた色のズボンやスカートを合わせるのが基本です 。
- 派手な柄やキャラクターデザインの洋服は避け、落ち着いた雰囲気の服装を選びましょう 。
- 暑い夏場であれば、ジャケットを無理に着用させる必要はありません 。
- 「平服でお越しください」と指定された場合
- 「平服」は「普段着」ではなく、「略喪服」を意味します 。
- 男性は地味な色のスーツ、女性は地味な色のワンピースを着用するのが適切です 。
- ジーンズ、ミニスカート、サンダル、スニーカーなどのカジュアルな服装は避けるべきです 。
- 「平服」は「普段着」ではなく、「略喪服」を意味します 。
暑さ対策と体調への配慮
夏の葬儀では、マナーを守りつつも、参列者の体調に配慮することが非常に重要です。
- 体調優先と熱中症対策
- 暑さで体調が悪くなった場合は、無理をせず体調を優先しましょう 。
- 特に屋外での出棺の儀式などでは、熱中症に注意が必要です 。
- 水分補給のために水を持参したり、アイスノンなどの冷却グッズを持参することも有効です 。
- 暑さで体調が悪くなった場合は、無理をせず体調を優先しましょう 。
- ジャケットの着脱の工夫
- 基本的に葬儀ではジャケットの着用が正式なマナーとされていますが、近年は夏の異常な高温傾向から、会場側が参列者の体調を気遣い「ジャケットを脱いでもよい」とアナウンスする場合があります。その際はアナウンスに従いましょう 。
- 精進落としなどの会食の席では、ジャケットを脱いでもマナー違反にはあたりません 。
- 斎場へ向かう移動中はジャケットを脱ぎ、斎場の近くで着用するなど、TPOに合わせて着脱を工夫することで暑さ対策が可能です 。
- 夏用の喪服は、裏地のないものや通気性の良い素材を選ぶと快適です 。最近では、冷房が効いている葬儀場が多いため、一年中着用できるオールシーズンタイプの喪服を選ぶ人も増えています 。
- 基本的に葬儀ではジャケットの着用が正式なマナーとされていますが、近年は夏の異常な高温傾向から、会場側が参列者の体調を気遣い「ジャケットを脱いでもよい」とアナウンスする場合があります。その際はアナウンスに従いましょう 。
初盆(新盆)特有のマナー
初盆(新盆)とは、故人が亡くなって四十九日の忌明けが過ぎた後、初めて迎えるお盆のことです 。新盆と初盆は同じ意味で、読み方も複数あります。
- 服装
- 初盆の法要や会食がある場合は喪服を着用します。会食がない場合は略喪服(平服)を着用しましょう 。
- 身内だけの初盆であっても、略喪服を着用するのが正式なマナーとされています 。
- お墓参りのみの場合、喪服を着用する必要はありませんが、カジュアルになりすぎない落ち着いた色合いの無地を基調とした服装が適切です 。お墓の立地によっては、シンプルな黒やグレーなどの運動靴を着用しても良い場合があります。施主は案内状にその旨を添えると丁寧です 。
- 足元は、かかとのないサンダルやミュールは避け、素足も厳禁です。黒色か肌色のストッキング、または靴下を着用しましょう 。
- 派手な装飾品やアクセサリーは控えめにします 。
- 初盆の法要や会食がある場合は喪服を着用します。会食がない場合は略喪服(平服)を着用しましょう 。
夏の葬儀では、伝統的なマナーと現代の気候条件のバランスが重要です。アオバヤ仏商では、お客様が安心して故人を偲べるよう、きめ細やかなサポートを心がけております。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。