お盆の準備 | 初盆・新盆
初盆のお供えと返礼品、基本マナー

故人が初めて迎えるお盆、初盆(新盆)。お供えや返礼品はどう準備すればよいか、相場やマナーが分からずお困りではありませんか。この記事では、初盆のお供え物や返礼品の選び方、のしの書き方、渡す際のマナーまで、基本を分かりやすく解説します。
故人が亡くなられて四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆は「初盆(はつぼん)」または「新盆(にいぼん・あらぼん)」と呼ばれ、特に手厚く供養する大切な期間です。ご親族や故人と親しかった方がお参りに来られることも多く、その準備に戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。特に、初盆のお供えと返礼品については、相場やマナーが分からずお悩みの方も多いのではないでしょうか。この記事では、初盆のお供え物や返礼品の選び方、金額の目安、のし(掛け紙)の書き方、そしてお供えを贈る側といただく側、双方の立場から見たマナーについて、地域に根差して39年以上の歴史を持つアオバヤが丁寧に解説します。故人を偲び、心穏やかに初盆を迎えられるよう、準備の一助となれば幸いです。
初盆(新盆)に用意するお供え物の基本
初盆では、ご遺族が用意するお供え物のほかに、ご親族やご友人からお供えをいただくことが多くあります。お供えを贈る側も、いただく側も、まずはどのような品物がふさわしいか、基本を知っておくと安心です。地域やご家庭の習慣によっても異なりますが、ここでは一般的に選ばれるお供え物について解説します。
お供え物としてふさわしい品物
お供え物の基本は、あとに残らない「消えもの」が良いとされています。これは、仏教の考え方に基づき、不祝儀を後に残さないという心遣いからです。日持ちがして、個包装で分けやすいものを選ぶと、ご遺族にも喜ばれるでしょう。
- お菓子:クッキーやゼリー、水ようかん、せんべいなど、日持ちのする焼き菓子や和菓子が定番です。故人が好きだったお菓子を選ぶのも良い供養になります。
- 果物:季節の果物(りんご、梨、ぶどうなど)がよく選ばれます。籠盛りにすると見栄えもよく、お供えとして適しています。
- 飲み物:ジュースやお茶、コーヒーのほか、故人がお好きだった場合はビールやお酒などもお供えされます。
- 乾物:そうめんや海苔、乾麺なども日持ちがするため選ばれることがあります。
- お花:白を基調とした落ち着いた色合いのものが基本ですが、故人がお好きだった花を贈るのもよいでしょう。ただし、香りが強すぎる花や、棘のある花は避けるのが一般的です。
避けるべきお供え物
一方で、お供え物として避けた方がよいとされる品物もあります。殺生を連想させる肉や魚などの「四つ足生臭もの」は、仏教の教えから避けるのがマナーとされています。また、香りの強いもの(香水や線香など)は、ご家庭の好みが分かれるため配慮が必要です。生菓子など日持ちのしないものも、ご遺族の負担になる可能性があるため避けた方が無難でしょう。
現金(御仏前)や提灯をお供えする場合
品物の代わりとして、現金を「御仏前(ごぶつぜん)」または「御供物料(おくもつりょう)」としてお包みすることも一般的です。また、初盆を迎える家へ、ご親族が「盆提灯(ぼんぢょうちん)」を贈る風習がある地域も多く見られます。これは、故人の霊が迷わずに家に帰ってこられるように、という願いが込められています。盆提灯を贈る場合は、事前にご遺族の意向や、飾るスペースの有無を確認しておくとよいでしょう。
お供え物の相場とのし(掛け紙)の書き方
お供え物や御仏前を用意する際に、多くの方が悩むのが金額の相場と、のし(掛け紙)の書き方です。失礼にあたらないよう、基本的なマナーをしっかりと押さえておきましょう。ここでは、一般的な目安と書き方について解説します。
お供え物の金額相場
お供え物の金額は、故人との関係性によって異なります。あくまで目安ですが、以下を参考にされるとよいでしょう。
- 親や兄弟姉妹、近しい親族:10,000円~30,000円程度
- その他の親族や親しい友人:5,000円~10,000円程度
- 一般の友人・知人、会社関係者:3,000円~5,000円程度
初盆の法要後に会食が設けられている場合は、相場より少し多めの金額をお包みするのが心遣いです。ただし、金額よりも故人を偲ぶ気持ちが最も大切です。無理のない範囲で用意しましょう。
のし(掛け紙)の選び方と表書き
お供えの品物や現金には、のし(掛け紙)を掛けるのがマナーです。包装紙の外側に掛ける「外のし」と、品物に直接掛けてから包装する「内のし」がありますが、持参する場合はお相手に表書きがすぐ見える「外のし」が一般的です。郵送する場合は、配送中にのしが汚れないよう「内のし」を選ぶとよいでしょう。
のしには様々な種類がありますが、初盆では以下のものを使います。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 水引 | 黒白または双銀、地域によっては黄白の結び切りを選びます。「結び切り」は、一度きりであってほしい弔事などに使われます。 |
| 表書き | 水引の上段中央に「御供物」「御仏前」「新盆御見舞」などと書きます。浄土真宗以外では四十九日までは「御霊前」を用いますが、初盆は四十九日を過ぎているため「御仏前」が適切です。宗派が不明な場合は「御供物」が無難です。 |
| 名前 | 水引の下段中央に、贈り主の氏名をフルネームで書きます。連名の場合は、右から目上の方の順に書きます。 |
初盆に関する準備
初盆は通常のお盆よりも準備することが多くあります。お供えだけでなく、服装や法要の流れ、盆棚の飾り方など、地域によって様々な慣習が存在します。故郷を離れて暮らしていると、地元の作法が分からず不安に思うこともあるかもしれません。初盆に関する全体の流れや準備については、「新盆(初盆)とは?日程・服装・お供え物・地域別作法の完全ガイド」の記事でも詳しく解説しておりますので、あわせてご参照ください。
初盆の返礼品はいつ・誰に・いくらで用意するか
初盆でご厚意のお供えをいただいた際には、感謝の気持ちとして返礼品(お返し)を用意します。これは香典返しと同様の考え方です。ここでは、初盆のお供えに対する返礼品について、準備の基本を解説します。
返礼品を用意する範囲とタイミング
初盆の返礼品は、お供えや御仏前、新盆御見舞をいただいた方全員に対して用意するのが基本です。渡すタイミングは、主に「当日返し」と「後日返し」の2つがあります。
- 当日返し:法要当日にお越しいただいた方へ、その場でお渡しする方法です。会食の席の横に置いたり、お帰りの際にお渡ししたりします。事前に品物を用意しておくため、後から送る手間が省けます。高額のお供えをいただいた方には、後日改めて差額分の品物をお贈りするのが丁寧です。
- 後日返し:いただいたお供えの金額に合わせて、後日(お盆明けから月末までを目安に)品物をお贈りする方法です。一人ひとりに合わせた品物を選べるメリットがあります。誰から何をいただいたか、金額などを正確に記録しておくことが大切です。
返礼品の相場と選び方
返礼品の金額は、いただいた品物や現金の「半返し(半額)」から「3分の1返し」が一般的な目安とされています。例えば、10,000円の御仏前をいただいたら、3,000円~5,000円程度の品物をお返しします。
品物選びの基本は、お供え物と同様に「消えもの」です。お茶や海苔、お菓子、そうめん、洗剤や石鹸といった日用品などがよく選ばれます。最近では、受け取った側が好きなものを選べるカタログギフトも人気です。
返礼品の「のし」の書き方
返礼品にも、のし(掛け紙)を掛けます。水引は黒白か黄白の結び切りを選びましょう。表書きは、水引の上段に「志」と書くのが最も一般的です。地域によっては「初盆志」「新盆志」「初盆供養」などとすることもあります。水引の下段には、施主の姓(例:「〇〇家」)やフルネームを書きます。挨拶状を添えると、より感謝の気持ちが伝わるでしょう。
お供えをいただいた側・贈る側それぞれのマナー

初盆は、ご遺族にとってもお参りに来られる方にとっても、故人を偲ぶ大切な機会です。お互いが気持ちよく過ごせるよう、それぞれの立場でのマナーを心得ておきましょう。
【贈る側】お供えを渡すタイミングと挨拶
初盆のお宅へお参りに伺う際は、まず事前にご遺族へ連絡を入れ、訪問してもよい日時を確認するのがマナーです。ご遺族は準備で忙しくされていることが多いため、突然の訪問は避けましょう。
訪問のタイミングとしては、お盆の入り(13日)の前日や当日の午前中が一般的ですが、ご遺族の都合を最優先します。お供え物は、風呂敷に包んで持参するのが丁寧ですが、紙袋でも問題ありません。玄関先で挨拶を済ませた後、「心ばかりですが、御仏前にお供えください」と一言添えて、紙袋から出して正面を相手に向けてお渡しします。施主が不在の場合は、ご家族の方にお渡しして、お参りだけさせていただきましょう。
【いただく側】お供えの受け取り方と飾り方
お参りに来てくださった方をお迎えする際は、まず「お忙しい中、お越しいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えます。お供えをいただいたら、「ご丁寧にありがとうございます。御仏前にお供えさせていただきます」と述べ、両手で受け取ります。
いただいたお供え物は、すぐに仏壇や盆棚(精霊棚)にお供えするのが礼儀です。スペースがない場合は、一度お供えしてから別の場所に置いても構いません。お参りが終わった方には、お茶やお菓子などでおもてなしをしますが、長居を強いることのないよう配慮しましょう。
お供えされた食べ物などは、お盆が終わった後に「お下がり」として、ご家族やご親戚で分けていただくのがよい供養になると言われています。
盆飾り・返礼品の準備が間に合わないときの相談先
初盆の準備は、通常の法要とは異なる部分も多く、何をいつまでに用意すればよいか分からず、時間がなくなってしまうこともあるかもしれません。特に、働きながら準備を進めるのは大変です。万が一、盆飾りや初盆のお供え、返礼品の準備が間に合わないと気づいたときは、どうすればよいのでしょうか。
準備が遅れた場合の対処法
もし準備が遅れてしまった場合でも、慌てる必要はありません。まずは、地域の慣習に詳しい専門家である葬儀社に相談することをおすすめします。私たちアオバヤ仏商は、山形市・郡山市・宇都宮市・壬生町を中心に、地元で39年以上にわたり累計1万件以上のお葬式をお手伝いしてきた地域密着の葬儀社です。地域の風習を熟知したスタッフが、お客様の状況に合わせて最適なご提案をいたしますので、どうぞご安心ください。
葬儀社に相談できること
葬儀社では、お葬式本体だけでなく、その後の法要に関する様々なサポートを行っています。初盆に関しても、以下のようなご相談が可能です。
- 盆棚や盆提灯の準備:レンタルや購入の手配をお手伝いします。
- 返礼品の手配:返礼品のカタログをご用意し、ご注文から発送までを代行します。弊社では、初盆の盆飾り・返礼品のご注文も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
- 法要後のお食事:グループ会社のかづきケータリングにて、仕出し料理の手配も可能です。
- お盆前のお掃除:ご自宅の清掃や片付けが難しい場合は、ダスキン事業部がお手伝いすることもできます。
事前の相談で不安を解消
初盆に限らず、ご葬儀や法要の準備は、いざという時に慌ててしまうものです。そのため、お元気なうちにご自身の終活やご家族のことについて考えておく方が増えています。弊社では、ご葬儀に関するあらゆる不安や疑問を解消するための無料事前相談を随時受け付けております。お見積り通りの明朗会計で、ご予算に合わせたプランをご提案いたします。互助会のような月々の積立金が不要な会員制度「こころの会」にご入会いただければ、葬儀プランの割引など様々な特典もございます。少しでも不安なことがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
故人を偲び、ご家族が心穏やかに過ごすための初盆。その大切な時間のために、お供え物や返礼品の準備は心を込めて行いたいものです。この記事でご紹介した初盆のお供えと返礼品のマナーは一般的なものですが、最も重要なのは故人を大切に想う気持ちと、お参りに来てくださる方への感謝の心です。地域やご家庭による慣習の違いもありますので、迷ったときや不安なことがある場合は、ご親族の年長者に相談したり、私たちのような地域の葬儀社を頼ったりすることも一つの方法です。アオバヤ仏商は24時間365日、いつでも皆様のお気持ちに寄り添い、サポートさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
❓ 初盆のお供えに商品券やギフトカードは失礼ですか?
一概に失礼とは言えませんが、現金と同様の意味合いを持つため、気にされる方もいらっしゃいます。特に目上の方へのお供えとしては避けた方が無難でしょう。品物選びに迷う場合は、お菓子や果物といった定番の消えものを選ぶか、親しい間柄であれば事前にご遺族の希望を伺うのも一つの方法です。
❓ いただいたお供え物が食べきれない場合はどうすればよいですか?
お供え物は「仏様からのお下がり」として、家族や親戚で分けていただくのが基本です。それでも食べきれない場合は、お参りに来てくださった方へのおすそ分けとしてお渡ししたり、職場の方に配ったりしても問題ありません。故人への供養の気持ちを無駄にしないことが大切です。
❓ 初盆の法要に参列できない場合、お供えはどうすればよいですか?
法要に参列できない場合は、お盆の期間が始まる前までにご自宅へお供え物をお送りするのが丁寧です。品物を送る際は、お詫びとご挨拶を記した手紙を添えるとよいでしょう。現金(御仏前)を送る場合は、必ず現金書留を利用し、同様に手紙を添えるのがマナーです。
❓ 返礼品が不要と言われた場合、本当に用意しなくてもよいのでしょうか?
ご遺族の負担を気遣って「お返しは不要です」と伝えられることがあります。その言葉に甘えてもマナー違反ではありませんが、後日、感謝の気持ちを伝えるお礼状をお送りするとより丁寧な印象になります。高額のお供えをいただいた場合など、どうしても気になる場合は、相手に気を遣わせない程度の菓子折りなどをお贈りするのもよいでしょう。
❓ 初盆のお返し(返礼品)の時期はいつが適切ですか?
返礼品を渡す時期は、法要当日にお渡しする「当日返し」と、後日お送りする「後日返し」があります。当日返しであれば、法要のお帰りの際にお渡しします。後日返しの場合は、お盆の期間が終わった後、8月下旬から9月上旬頃までにお届けするのが一般的です。遅くとも1ヶ月以内にはお相手の手元に届くように手配しましょう。
❓ 遠方のため、お供えを現金書留で送ってもよいですか?
はい、問題ありません。遠方で直接お参りに伺えない場合は、現金書留で「御仏前」や「御供物料」をお送りしても失礼にはあたりません。その際、必ず不祝儀袋に入れ、故人を偲ぶ言葉や参列できないお詫びを記した簡単な手紙を添えるようにしましょう。
葬儀・事前相談のご相談はアオバヤ仏商へ
「うちの場合はいくらかかる?」「どのプランが合っている?」——アオバヤ仏商は山形市・郡山市・宇都宮市・壬生町に自社会館を構える地域密着の葬儀社です。ご相談・お見積りは無料、お電話は365日24時間承っております。
※作法・しきたりは地域や宗派により異なります。ご不明な点はお気軽にお尋ねください。会員制度「こころの会」にご入会いただくと、葬儀の基本プランから8万円割引になります(こころの会のお申し込み)。

