公開日: 2026年8月5日 - 最終更新日: 2026年8月5日
お盆の墓参りを象徴する、手入れされた静かな墓所の風景

お盆のお墓参りの作法と持ち物リスト|時期・時間帯・暑さ対策まで解説

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お盆の準備 | お墓参り

お盆のお墓参り、基本の作法と準備

お盆のお墓参り用に供えられた花、線香、果物の静物画

お盆が近づくと、お墓参りの準備を考え始める方も多いのではないでしょうか。この記事では、お墓参りの時期や時間帯、持ち物リスト、掃除の手順といった基本的な作法を分かりやすく解説します。

お盆お墓参り作法持ち物

お盆のお墓参りの作法に戸惑い、何から準備すればよいかお悩みではありませんか。お盆は、ご先祖様の霊をお迎えし、感謝の気持ちを伝える大切な期間です。しかし、お墓参りの時期や手順、持ち物など、いざ準備を始めると分からないことも多いかもしれません。特に、初めてお盆を主宰する方や、久しぶりにお墓参りに行かれる方は、ご不安に思うこともあるでしょう。この記事では、お盆のお墓参りの時期や時間帯、持ち物、お掃除や参拝の手順といった基本的な作法を分かりやすく解説します。また、夏場ならではの暑さ対策や、遠方でお参りに行けない場合の供養方法にも触れていきます。ご先祖様を心穏やかに供養できるよう、一緒に準備を進めていきましょう。

お盆のお墓参りはいつ行くのがよい?

お盆の時期は、ご先祖様の霊が家に帰ってくると考えられており、お墓参りをしてお迎えするのが習わしです。しかし、「いつ行けばよいのか」と悩む方も少なくありません。ここでは、お盆のお墓参りに適した時期や時間帯について解説します。

一般的なお盆の期間

お盆の期間は地域によって異なり、主に「新盆(7月盆)」と「旧盆(8月盆)」に分かれます。東京などの一部地域では7月13日〜16日、その他の多くの地域では8月13日〜16日がお盆の期間とされています。お墓参りは、このお盆の期間中に行うのが一般的です。特に、ご先祖様をお迎えする「迎え盆」の13日の午前中にお参りを済ませるのが、最も丁寧な形とされています。とはいえ、ご家族やご親戚の都合もあるかと存じます。大切なのはご先祖様を思う気持ちですので、お盆の期間中であれば、ご都合のよい日にお参りいただいて問題ありません。

お墓参りにおすすめの時間帯

お墓参りは、午前中に行くのが良いとされています。これは、仏事を優先するという考え方や、日中の暑い時間帯を避けるという意味合いがあります。特に夏場は熱中症のリスクも高まるため、涼しい午前中の時間帯がおすすめです。もし午前中が難しい場合は、午後の早い時間帯でも構いません。ただし、閉園時間が決まっている霊園も多いため、事前に確認しておくと安心です。夕方以降は、足元が見えにくくなり危険なことや、防犯上の観点から避けた方がよいでしょう。

新盆(初盆)の場合は特に丁寧に

故人様が亡くなって四十九日を過ぎてから、初めて迎えるお盆を「新盆(にいぼん・あらぼん)」または「初盆(はつぼん)」と呼びます。新盆は、故人様の霊が初めて家に帰ってくる特別なお盆です。そのため、通常のお盆よりも丁寧に供養を営むのが一般的です。ご親戚や故人様と親しかった方々を招いて法要を行ったり、僧侶にお経をあげていただいたりします。お墓参りも、できるだけ家族揃って行えるとよいでしょう。新盆の準備や作法については、新盆(初盆)とは?日程・服装・お供え物・地域別作法の完全ガイドで詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。

持ち物リストと当日の手順

お盆のお墓参りを滞りなく行うためには、事前の準備が大切です。当日になって慌てることのないよう、必要な持ち物をリストアップし、当日の流れを把握しておきましょう。ここでは、一般的なお墓参りの持ち物と手順をご紹介します。地域や宗派によって異なる場合があるため、ご家族やご親戚に確認しておくとより安心です。

お墓参りの持ち物リスト

お墓参りの持ち物は、「掃除用具」「お供え物」「その他」に分けて準備すると分かりやすいです。霊園や寺院によっては、水道や桶、柄杓などが用意されている場合もあります。

分類 持ち物 備考
掃除用具 タオル・雑巾、スポンジ、歯ブラシ、ほうき・ちりとり、ゴミ袋 墓石を傷つけないよう、柔らかい素材のものを選びましょう。
お供え物 お花(仏花)、線香、ろうそく、お菓子・果物、飲み物 故人様が生前お好きだったものをお供えするのもよいでしょう。
その他 数珠、手桶・柄杓、ライター・マッチ、半紙 手桶や柄杓は霊園で借りられる場合もあります。半紙はお供え物の下に敷きます。

当日の基本的な手順

お墓参りの当日は、以下の流れで進めるのが一般的です。一つひとつの工程に心を込めて行いましょう。

  1. 寺院への挨拶
    お墓が寺院の境内にある場合は、まずご本尊にお参りし、住職にご挨拶をします。
  2. お墓の掃除
    お墓に到着したら、まず合掌し、ご先祖様に挨拶をしてから掃除を始めます。墓石だけでなく、周辺の雑草取りや落ち葉の掃除も行い、きれいにします。
  3. お供え
    掃除が終わったら、お花やお供え物を供えます。花立に新しい水を入れ、生花を飾ります。水鉢にもきれいな水を注ぎ、半紙を敷いた上にお菓子や果物などをお供えします。
  4. 線香をあげ、合掌礼拝
    ろうそくに火を灯し、その火から線香に火を移します。線香の火は、手で扇いで消すのがマナーです。線香を香炉に立て(または寝かせ)、一人ひとりしゃがんで合掌礼拝します。
  5. 後片付け
    お参りが終わったら、お供えしたお菓子や果物、飲み物は持ち帰るのが基本です。カラスなどの鳥獣に荒らされたり、お墓が汚れたりするのを防ぐためです。火の始末も忘れずに行いましょう。

以上が、お墓参りにおけるお盆の作法の基本です。心を込めてご先祖様と向き合う時間を過ごしましょう。

お墓の掃除の仕方と注意点(夏場の熱中症対策)

お墓はご先祖様にとって安息の場所であり、ご家族にとっては大切な心の拠り所です。お盆には、日頃の感謝を込めてきれいに掃除し、気持ちよくご先祖様をお迎えしたいものです。ここでは、お墓の具体的な掃除方法と、夏場ならではの注意点について解説します。

お墓掃除の具体的な手順

効率よく、かつ丁寧にお墓を掃除するための手順をご紹介します。

  • お墓周りの掃除:まず、お墓の敷地内にある雑草を抜き、落ち葉やゴミをほうきで掃き集めます。植木がある場合は、伸びすぎた枝を剪定し、形を整えます。
  • 墓石の水洗い:次に、墓石の掃除です。手桶にきれいな水を汲み、上からたっぷりとかけてホコリや汚れを洗い流します。その後、濡らしたタオルや柔らかいスポンジで、優しく汚れをこすり落とします。彫刻部分などの細かい場所は、歯ブラシを使うと便利です。
  • 付属品の掃除:花立や香炉、水鉢などの付属品も忘れずにきれいにしましょう。花立の古い水を捨てて中を洗い、香炉の古い灰も取り除きます。
  • 乾拭き:最後に、乾いたきれいなタオルで墓石全体の水分を拭き取ります。水分が残っていると、苔やカビの原因になることがあるため、丁寧に拭きあげましょう。

掃除をする際の注意点

お墓を傷つけないために、掃除の際にはいくつか注意点があります。まず、墓石を洗う際に、硬いたわしや金属製のブラシを使うのは避けましょう。墓石の表面に傷がつき、劣化を早める原因となります。洗剤も、シミや変色の原因になる可能性があるため、基本的には水洗いのみにしてください。どうしても汚れが落ちない場合は、石材店推奨の専用クリーナーを使用するようにしましょう。

夏場のお墓参りで注意したい熱中症対策

お盆の時期は猛暑となることが多く、熱中症には十分な注意が必要です。特に、日差しを遮るものがない墓地では、短時間でも体調を崩す危険があります。以下の対策を心がけ、安全にお墓参りを行いましょう。

  • 時間帯を選ぶ:日差しが最も強い11時〜15時頃の時間帯は避け、比較的涼しい午前中や夕方にお参りするのがおすすめです。
  • 服装に気をつける:通気性の良い、吸湿・速乾性に優れた服装を選びましょう。帽子や日傘、サングラスなども活用し、直射日光を避ける工夫をしてください。
  • こまめな水分補給:お墓参りの最中も、のどが渇く前にこまめに水分を補給することが大切です。スポーツドリンクや経口補水液など、塩分も同時に補給できる飲み物が適しています。
  • 無理をしない:体調がすぐれないときは、無理にお墓参りに行くのはやめましょう。ご自身の健康が第一です。複数人でお参りする場合は、お互いの体調を気遣いながら行動することが重要です。

遠方でお墓参りに行けないときの供養の考え方

穏やかな自然光が差し込む日本の仏間の静謐な空間

「お盆にはご先祖様のお墓参りをしたいけれど、遠方に住んでいてなかなか帰省できない」「高齢や体調の問題で、お墓まで行くのが難しい」といったご事情を抱える方もいらっしゃるでしょう。お墓参りに行けないことに、心苦しさを感じる必要はありません。大切なのは、ご先祖様を敬い、供養する気持ちです。ここでは、お墓参りに行けない場合にできる供養の方法をいくつかご紹介します。

自宅でできる供養の方法

お墓に行けなくても、ご自宅で心を込めて供養を行うことができます。

  • 仏壇に手を合わせる:ご自宅に仏壇がある場合は、いつもより丁寧にお掃除をし、お盆ならではのお供え物(そうめん、季節の野菜や果物など)を供えて手を合わせましょう。ご先祖様が好きだったものをお供えするのも、良いご供養になります。
  • お墓の方角を向いて手を合わせる:仏壇がない場合でも、お墓がある方角に向かって心の中でご先祖様に語りかけ、手を合わせることで、気持ちは十分に伝わります。
  • オンラインでのお参り:最近では、ビデオ通話などを利用して、現地にいるご家族やご親戚にお墓の様子を見せてもらいながら、一緒にお参りをするという方法もあります。

お墓参り代行サービスの利用

ご自身でお墓の掃除やお参りに行くのが困難な場合、専門の業者に依頼する「お墓参り代行サービス」を利用するのも一つの方法です。サービス内容は業者によって様々ですが、一般的にお墓の掃除、お花やお線香のお供え、合掌礼拝などを代行してくれます。作業前後の写真を報告してくれるサービスも多く、お墓の現状を確認できるので安心です。弊社アオバヤグループでは、ダスキン事業によるお掃除・お片付けのサービスもご提供しておりますので、お墓の清掃についてもご相談いただけます。

菩提寺への相談

お墓が寺院の境内にある場合は、菩提寺の住職に相談してみるのもよいでしょう。お盆の時期に合わせて、お墓の管理や供養をお願いできる場合があります。電話などで事情を説明し、お布施や御供物料をお送りして、読経をお願いすることも可能です。どのような形であれ、ご先祖様を思う気持ちを行動で示すことが大切です。

お墓の維持が難しくなってきたときの選択肢

お墓を継承する方がいない、遠方に住んでいて管理ができないなど、将来にわたってお墓を維持していくことが難しくなるケースが増えています。お墓のことでお悩みなら、ご自身の代で問題を解決しておくことも、ご先祖様や子孫への一つの責任の形と言えるかもしれません。ここでは、お墓の維持が困難になった場合の選択肢について、お盆のお墓参りの作法と合わせて考えてみましょう。

「墓じまい」という選択

「墓じまい」とは、現在のお墓を撤去・解体して更地にし、その土地を使用していたお寺や霊園に返還することです。そして、取り出したご遺骨は、別の場所で永代供養などに切り替えて供養を続けます。お墓を無縁仏にしてしまう前に、ご自身の意思で整理することは、前向きな選択肢の一つです。墓じまいには、行政手続きや石材店とのやり取り、親族への説明など、いくつかの手順が必要になります。後々のトラブルを避けるためにも、ご家族やご親戚とよく話し合ってから進めることが重要です。

永代供養や散骨など、新しい供養の形

墓じまいをした後のご遺骨は、新しい形で供養していくことになります。主な選択肢としては以下のようなものがあります。

  • 永代供養墓:お寺や霊園が、ご家族に代わってご遺骨を管理・供養してくれるお墓です。合祀墓や納骨堂など、様々なタイプがあります。
  • 樹木葬:墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓で、ご遺骨をその下に埋葬します。自然に還りたいという方に選ばれています。
  • 散骨:ご遺骨を粉末状にして、海や山などの自然に還す方法です。法律やマナーを守って行う必要があります。
  • 手元供養:ご遺骨の一部を、小さな骨壺やアクセサリーなどに入れて自宅で供養する方法です。

私たちアオバヤは、山形市・郡山市・宇都宮市・壬生町で39年以上にわたり、累計1万件を超えるお葬式をお手伝いしてまいりました。お葬式だけでなく、お墓に関するお悩みにも真摯に寄り添います。お墓の維持や墓じまい、永代供養について詳しく知りたい方は、お墓の選び方・墓じまい・永代供養|種類と進め方を葬儀社が解説の記事もぜひご覧ください。また、将来のご供養やお葬式に関する不安は、無料の事前相談で解消することもできます。どうぞお気軽にご相談ください。

お盆は、ご先祖様とのつながりを再確認し、ご自身のルーツに思いを馳せる良い機会です。今回ご紹介したお墓参りのお盆の作法は、あくまで一般的なものですので、一番大切なのは心を込めて供養することです。猛暑が続きますので、熱中症対策を万全にして、心穏やかにお参りください。もし、お墓の管理や将来の供養についてお悩みでしたら、私たちアオバヤがいつでもご相談を承ります。地域に根差した葬儀社として、皆様のお気持ちに寄り添い、最適なご提案をさせていただきます。

よくあるご質問

❓ お盆のお墓参りは、午前中に行かなければいけませんか?

必ずしも午前中でなければならない、という決まりはありません。仏事を優先するという考えから午前中が良いとされていますが、ご家族皆様の都合を合わせることが大切です。夏場は熱中症対策として、涼しい午前中や夕方を選ばれる方が多いです。霊園の閉園時間に注意し、ご都合のよい時間帯にお参りください。

❓ お墓にお供えしたお花やお菓子はどうすればよいですか?

お供えしたお花以外の食べ物や飲み物は、お参りが終わったら持ち帰るのがマナーです。そのままにしておくと、カラスなどの鳥獣に荒らされたり、腐敗して他のお墓のご迷惑になったりする可能性があるためです。お花はしばらくお供えしておいて問題ありませんが、枯れてきたら片付けるようにしましょう。

❓ お墓参りの服装に決まりはありますか?

普段のお墓参りであれば、普段着で問題ありません。ただし、お墓は神聖な場所ですので、あまりに派手な服装や露出の多い服装は避けた方が無難です。法要などが伴う場合は、喪服やそれに準じた服装(ダークスーツなど)を着用します。夏場は、掃除などで動きやすい、通気性の良い服装をおすすめします。

❓ 墓石に水をかけてもいいのでしょうか?

ご先祖様への敬意を示す意味で、お掃除の始めにきれいな水をかけるのは良いこととされています。ただし、飲み物(お酒やお茶、ジュースなど)をかけるのは避けましょう。糖分や酸などが墓石のシミや変色、劣化の原因になることがあります。飲み物はお供えするだけに留め、最後は持ち帰るようにしてください。

❓ 新盆(初盆)のお墓参りで、特に気をつけることはありますか?

新盆(初盆)は、故人様が亡くなられてから初めて帰ってこられる特別なお盆です。そのため、通常のお盆よりも丁寧にお迎えするのが一般的です。できるだけご家族やご親戚で揃ってお墓参りをし、お墓をきれいに掃除して、故人様がお好きだったお花やお菓子などをお供えするとよいでしょう。菩提寺の住職に読経をお願いする場合もあります。

❓ お墓参りに行けない場合、どうすればよいですか?

遠方であったり、体調が優れなかったりしてお墓参りに行けない場合でも、供養する方法はあります。ご自宅の仏壇に手を合わせる、お墓のある方角に向かって心の中で語りかけるだけでも、ご供養になります。また、お墓参りの代行サービスを利用したり、菩提寺に供養を依頼したりする方法もあります。大切なのはご先祖様を思うお気持ちです。

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