1. 弔いの言葉:「葬式」「葬儀」「告別式」の使い分け、ご存知ですか?
大切な方とのお別れの場面で、「葬式」や「葬儀」といった言葉を耳にしますが、これらの違いを正確に説明できる方は少ないかもしれません。実際のところ、これらの言葉の使い分けには厳密なルールはなく、葬儀の専門家の間でも解釈が分かれることがあります。この曖昧さこそが、現代のお見送りの形を反映していると言えるでしょう。
歴史を紐解くと、「葬儀」とは本来、僧侶が故人の冥福を祈る宗教的な儀式を指しました。一方で、「告別式」は、友人や知人など社会的な繋がりを持つ人々が故人に最後のお別れを告げる、宗教色のない社会的な儀礼でした。
しかし、現代では葬儀と告別式を明確に区別せず、一連の流れとして執り行うのが一般的です。このため、通夜から告別式までを含むお見送りの儀式全体を、より広い意味を持つ「お葬式」と呼ぶことが多くなりました。
ですから、これらの言葉の使い分けで悩む必要はございません。大切なのは言葉の定義よりも、故人を敬い、心を込めてお見送りするという儀式の本質です。私ども専門家は、お客様がどの言葉を使われてもその意図を汲み取り、心に寄り添ったお手伝いをすることをお約束します。
2. 後悔しないために知っておきたい、葬儀の3大トラブルとその回避法
葬儀は、やり直しのきかない大切な儀式です。しかし、精神的に動揺し、時間的な制約がある中で準備を進めるため、残念ながらトラブルが発生しやすい側面もあります。ここでは、特に多く見られる3つのトラブルと、それを未然に防ぐためのポイントを解説します。
2.1. トラブル1:費用の問題(金銭的ショック)
最も多いトラブルが費用に関するものです。病院から急かされ、冷静な判断ができないまま高額な契約をしてしまったり、見積書に「葬儀一式」としか書かれておらず、後から次々と追加費用を請求されたりするケースが後を絶ちません。
回避のポイント:
- 必ず「項目ごと」に明細が記載された見積書を請求しましょう。
- 「このプランに含まれていないものは何ですか?」と具体的に質問することが重要です。
- その場での契約を急かすような業者には注意し、納得できるまで説明を求めましょう。
2.2. トラブル2:人間関係の問題(親族・菩提寺との軋轢)
葬儀の形式をめぐり、親族間で意見が対立することも少なくありません。特に「家族葬」のような比較的新しい形式を選ぶ際には、「もっと盛大に見送るべきだ」と考える親族との間でトラブルになる可能性があります。また、菩提寺(お付き合いのあるお寺)に事前に相談なく話を進めてしまい、納骨を断られるといった深刻な事態に発展するケースもあります。
回避のポイント:
- 葬儀の形式や方針については、事前に主要な親族と話し合い、故人の遺志などを丁寧に伝えましょう。
- 菩提寺がある場合は、必ず葬儀社を決める前に連絡を取り、意向を確認することが不可欠です。
2.3. トラブル3:お見送りの後悔(サービスの質)
「費用を抑えたい」という一心で格安プランを選んだ結果、「想像以上に簡素で寂しいお別れになってしまった」と後悔する方もいらっしゃいます。また、スタッフの対応に心がこもっておらず、悲しみに寄り添ってもらえなかったという声も聞かれます。さらに、地域固有の慣習、例えば山形県の一部で見られる「前火葬(葬儀の前に火葬を行う)」を知らずにいると、故人と対面でのお別れができる最後の機会を失ってしまうことにもなりかねません。
回避のポイント:
- 葬儀社を価格だけで判断せず、スタッフの対応が親身か、専門知識が豊富かを見極めましょう。
- 地域の慣習に精通した、地元での実績が豊富な葬儀社を選ぶことが後悔を防ぎます。
これら3つのトラブルは、実は密接に繋がっています。例えば、費用を抑えるために安易に家族葬を選ぶと(費用の問題)、親族との対立を招き(人間関係の問題)、結果的に心のこもらないお見送りになってしまう(お見送りの後悔)という悪循環に陥りかねません。全体を見通し、バランスの取れた計画を立てることが何よりも重要です。
3. アオバヤの約束:トラブルのないお見送りのために
これらの複雑に絡み合う問題を未然に防ぐ最も有効な手段が、「葬儀の事前相談」です。アオバヤの無料事前相談は、単なる見積もりの提示の場ではありません。お客様一人ひとりの状況やご希望を丁寧にお伺いし、費用、人間関係、儀式の内容という3つの側面から、後悔のないお見送りを実現するための最適なプランを共に考える場です。
また、費用面での不安を根本から解消するために、会員制度「こころの会」もご用意しております。トラブルを避け、心穏やかに故人を偲ぶために、ぜひ一度、アオバヤの無料事前相談をご利用ください。